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4月に電力危機?
http://www.asahi.com/business/articles/TKY201303080280.html
2013-03-09 22:57:08
タイで、4月にミャンマーからの天然ガス供給が一時停止することから、政府が電力危機回避に向け対応を急いでいる。 タイは発電所で使う燃料の7割を天然ガスが占め、その4分の1をミャンマーのヤダナ・ガス田からパイプラインで輸入している。同ガス田は例年4月中旬のタイの旧正月に定期補修を実施してきた。しかし、今年は4月初旬の平日から修理を開始すると公表した。
4月はタイで一番暑い月で、もともと電力需要が増える。ガス供給が停止することで、電力供給は大幅に減少するため、インラック首相は家庭や企業に節電を呼びかけた。この結果、十分な協力が得られる見通しとなったほか、マレーシアからの電力購入などの対策を講じることで電力ピーク時に大規模停電が起こるという最悪の事態は回避できるメドが立ったとも報じられている。
ただ、今回の電力危機騒動を乗り切っても、エネルギー政策の脆弱(ぜいじゃく)性は未解決のままだ。 天然ガスへの過度な依存を見直すべきだとの見方も出ている。ポンサック・エネルギー相は石炭火力発電の強化を主張。地元紙は専門家の見解として、東日本大震災を受けて延期された原発建設計画を再開する必要があると伝えた。 家電の急速な普及などを背景にタイのエネルギー需要は25年後に倍増するとの試算もある。いかに電力の安定供給を実現するかは、今後もタイ当局者の頭を悩ませそうだ。
・http://gnews.x0.com/20110329_233447/