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スーパーコンピューティングの将来 75. 2009/11 「仕分け」雑感 (2009/11/25)
http://www.artcompsci.org/~makino/articles/future_sc/note076.html#rdocsect81
2009-11-27 23:53:42
『少し前に書いたように、現在の x86 ベースのシステムの優位は、 1-2 ソケットノード、つまりはデスクトップ用の安価なプロセッサが 4 ソケットノード以上用の高価なプロセッサと実質同じものであり、はるかによい価格性能比を実現してきていた、という歴史的な事情に相当程度まで依存しています。この、デスクトップ用プロセッサの優位、という状況は現在消滅しつつあります。』将来的には安いx86系プロセッサやGPUを使って性能の良いスパコンが造れる保証は無いので、政府がバックアップして技術開発を続けることは意味があるって感じでしょうか。関連→
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・なるほど。富士通の弱点は回路設計というより製造技術か。TSMCに委託できれば競争力がもてるかも知れないって感じか。GPUを使ったスパコンはCELLのSPEと同様、計算が速くてもプログラムの組み方が非常に困難になってしまうし、やっぱ現状の路線でスパコン作ったほうがいいと思うんだけどなぁ
・別にx86や特定のGPUに限らなくても、PowerPCもあるし、HPCの分野は競争が激しいから作れる保障自体はあるだろうに。優位性で言えば、スパコン用の国産プロセッサは風前の灯で、こっちの方が消滅しつつあるよ。スパコン上位やシェアを見れば分かる。アメ勢には微細化では勝ちようがないのでコスト競争では絶対に勝てないのが一番の問題。設計技術は維持しなきゃならんが。
・消滅と言うか、存在が消えてなくなるわけじゃなくてスパコン市場からね。NECが国家プロジェクトを抜けて日本のスパコン政策最大の敵であるインテルと組んだのは痛すぎる。一番喜んでるのはアメリカだろう。やっぱり問題は設計が優れていても、製造技術で負けていたら価格性能比でなかなか勝てない点なんだよな。
・本来評価を行うならこのような人じゃないと出来ないんだけどそれを政治主導とか言って知らない人がやるからおかしな事になるんだよな。記事の方は触れてないけどNECはインテルと提携して行く道を選んだし独自でもそろそろSX-10が出てくる予定だからそんなに悲観的ではないと思いたい。ただ京速計算機の結果だけはちょっと心配。
・そりゃ違う。「仕分け」レベルでは専門家の意見は既に集約されていて、「スパコンに投資するならベストなのはこれだ。で、それはスパコン以外の有力な投資先よりも本当に妥当なのか?」という比較であるべき。そもそも、最終段階なのにスパコン政策の良し悪しの議論になっていること事態がおかしい。
・顧客はプロセッサで選ぶわけじゃない。あくまで速くて安いスパコンだ。NEC製プロセッサ搭載スパコンよりもインテル製搭載スパコンが売れるならば、NECは国家事業を抜ける以上の残念な選択をするだろう。日本連合はアーキテクチャの共同開発、プラットホームの普及を目指すべき。
・>#2 富士通の強みはプロセッサにハイエンドサーバ向けに自社開発してたSPARC64を選んだことだよな。スパコン専用じゃないうえに、Sun(Oracle)の新プロセッサがコケてるから今後もこのシリーズが売れるしで、この先も価格を抑えられる見込みがある。対してIA系のプロセッサはAtomがバリューゾーンを持っていくから、ハイエンドプロセッサはこの先割高になっていくわけで。